気持ち悪い。
いやぁ、気持ち悪いこと。まるで、宣戦布告の演説。安倍首相の「記者会見」。
政府が、行政府が何をやるかの中身はスコスコで、国民各層の努力を称揚するばかり。愛国婦人会があれをしている、在郷軍人会が何をしている、産業報国会がこれをしている…としか聞こえませんでした。
酔っている。一言で表現すれば、これに尽きます。緊急事態宣言なるものを出す快感に酔っている。
イメージほどには強制力のある措置はとれないという見方もありますが、それが却って都合が良かったのでしょう。強制力のある措置が多いとなると、補償の問題が出ますから。マトモな金の出し方をする気はないけど、格好はつけられる。これが、今回の緊急事態宣言の本質であるように思います。
そして、この程度の実効性しかない緊急事態宣言ではなく、もっと強力な措置をとることができる制度を。それは、行政府からの要求だけでなく、愚かな国民からも声が上がるでしょう。その時こそ、ナチスの手口が実行されることになると思うのです。
米国は連邦制をとっていて、連邦政府の権限は大きくないようにも思われますが、今回の騒動の下では、大統領が民間企業に対して、特定の物資の生産命令を出しました。こと、戦争をするに当たっては、連邦政府は強い。この国の本質は戦争の親玉だということを露呈した形ですが、我が国の内閣総理大臣も戦争の親玉になりたいクチであることは折々にチラ見せしている訳で、今回の騒動に乗じてか、騒動が収まった後の安堵感につけ込んでか、いずれにせよ、どんな技を繰り出してくるか、よくよく注意しなければなりますまい。