オーネット=コールマンが好き!「ジャズ千夜一夜」拡大版
オーネット=コールマンというアルト・サックス吹きのジャズ・ミュージシャンがいます。
一般的には「フリー・ジャズの開祖」「アヴァンギャルド(前衛)の先駆者」といった名札がぶら下がっています。要するに、西洋音楽の和音構造から少し逸脱している(考え方も実際の演奏も)というだけなんですけど…
あと、現代ジャズ・ギター界をリードするパット=メセニーが彼に私淑していることも、よく知られているところです。
「前衛」などとレッテルが貼られていると、やっぱり引いちゃいます?
「自分にはワカラナイなー、狂四郎は理解できるの?」なんて言われることもあります。
行きつけのショットバー(私はソフトドリンクしか呑みませんが)のマスターには、「何でお前、オーネット=コールマンが好きなんだ?」と言われますけど、これはもう、感性にググッとくる、としか説明のしようが無いです。ま、言葉で説明出来るなら、音楽は必要ないということになりましょうか…
▽The Shape Of Jazz To Come
彼の名前を広く知らしめた名盤です。"Congeniality"や"Chronology"といった曲は、他のミュージシャンも演奏しています(例えば「雲隠れ」前の大西順子は"Congeniality"などをプレイしています)。現在の耳で聴くと「これで前衛?」という感じもありますが、1959年当時はアヴァンギャルドで、そしてジャズの未来形を見出した人も少なからずいたのです。
彼をレコード会社(アトランティック)に推薦したのはジョン=ルイスという人です。ルイスはMJQ(Modern Jazz Quartett)で室内楽のようなジャズを演奏していて、前衛とは接点が無い筈ですが、彼のポテンシャルを感じていたんでしょう。
▽This Is Our Music
これも、ほぼ同じメンバー、同じプロデューサーによるアルバムですが、もう少し尖鋭的になってます。「来るべきジャズの形」とか「これが俺たちの音楽だ」とか、アルバムタイトルが大仰ですけど、オーネットが気負っているのか、営業上の配慮なのかは知りません。CDの表紙裏には彼の長文ライナーノートが掲載されています。
▽At the "Golden Circle" in Stockholm vol.1
私が初めて買ったオーネットのアルバム。タイトルのとおり、ヨーロッパでのライヴ盤です。ベースとドラムスが、オーネットのコンセプトを良く理解しているからか、彼も調子が良いようです。ミュージシャンに最良の環境を提供してレコーディングするBlueNoteレーベルならではの盤。ジャケ写もカッチョいいです。
▽Dancing In Your Head
上記3作品と比べると、ヘンなオジサンの顔のジャケットが気になります。私がオーネットに展開・接近・連続をするきっかけになった盤です。買った日の夜、行くあてもない夜中のドライヴで、夜明けまで延々と全曲リピートしてました。乱暴な喩えですが、ある種の「祝祭空間」です。誰もが自由にプレイし、出入りも自由…そんな感じです。あー、ボキャブラリーが貧困なので、これは購入orレンタルで聴いていただくしかありません。
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