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2008年10月 2日 (木)

時代

私は、清原と同世代の人間である。

そうか、高校を出てから23年も経つのか。Tempus Fugit.

彼がプロ野球のプレイヤーとして光を放ち始めた頃、私は惰性のような大学生活を送っていた。彼らの現役生活は長くて20年、太く短い人生の華が少し羨ましかった。

彼が、自称「紳士の球団」へ移籍したときは正直言って、あーこいつもか、と思った。「紳士の球団」は、1軍半プレイヤーがモラルハザード状態になっていることが知られていた。事実、彼はチーム内の「てれんこ軍団」の総帥として、どう考えても勘違いしているとしか思えない行動をとっていた。

その頃、私は社内で問題社員として扱われ、転勤・配転を繰り返していた。あー自分もだな、と思った。お酒は呑めないし、ギャンブルに走るような金もなかったけど、生活は少しずつ崩れていった。

そして、彼は「紳士の球団」から放逐され、野武士のような雰囲気を漂わせるようになった。私はまたも転勤し、全く経験の無い仕事に携わることになった。孤高の野武士、いいじゃないか。

新しい仕事に慣れてきた頃、職場の先輩に言われた。「今までどんなふうに仕事をしてきたかは知らない。しかし、今のキミが本当に生き生きと仕事をしているのが、よく分かる」と。安息の地を見つけた、と思った。

彼は一振り稼業に、プレイヤーとしての悦びを感じていたのか、それは知らない。トップアスリートの現役人生は短い。私が通常人としてのハーフタイムを意識し始めると、彼の背中には「現役引退」の文字が浮遊するようになった。

彼は燃え尽きることが出来ただろうか?私のような平凡な人間に「燃え尽きる刻」が来ることはない。残り半分の人生を、惰性で生きていくのだろう。だから、せめて彼のような人には、燃え尽きる至福を味わってほしい、そんな姿を見せてほしいと思うのだ。

あなたは、燃え尽きましたか?

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